カップルに聞いた!セックスレスになった本当の理由は?〜“好き”だけじゃ続かない、リアルな関係のカタチ〜
はじめに
恋人同士、夫婦、パートナーシップ。関係性は人それぞれですが、多くのカップルが一度は直面する悩みがあります。それが「セックスレス」。
「昔はあんなにラブラブだったのに、最近は手すらつながない」
「相手に誘われなくなった。私に魅力がなくなったのかな?」
「セックスのことを話すなんて恥ずかしくて…」
こうした声、実はあなただけではありません。
今回は、実際に取材したカップルや匿名アンケートから見えてきた、セックスレスの「本当の理由」に迫ります。そこには、意外なきっかけや、言い出せなかった本音がたくさん詰まっていました。
「もう終わりかも」と思っていた人たちが、どうやって自分たちの関係と向き合ってきたのかも紹介します。
セックスレスって、どこからが“レス”?
まず最初に、「セックスレス」の定義をおさらいしておきましょう。
日本性科学会では、「1ヶ月以上性交渉がない状態」をセックスレスと定義しています。ただし、この基準は目安に過ぎません。
「お互いにそれで満足しているなら、それも一つのカタチ」
「片方が不満を感じているのなら、そこに問題が生まれる」
大事なのは、「頻度」ではなく「気持ちのズレ」なのです。
カップルが語る、セックスレスのリアルな理由
ここからは、実際のカップルから集めた声をもとに、セックスレスになった理由をいくつかのテーマに分けてご紹介していきます。
① 仕事・育児で“心の余裕”がなくなった
【声】30代・結婚6年目・子育て中の夫婦
「夜は子どもを寝かしつけたらクタクタ。お互いシャワーを浴びるのも面倒な時がある。昔みたいな気力がない」
多くの夫婦が口にするのが、“忙しさ”と“疲れ”。
特に育児中の家庭では、夜は子ども中心のスケジュール。セックスどころか、ゆっくり話す時間すら取れないことも少なくありません。
心と体に“余白”がないと、性欲自体がわかないのは当然。これは「冷めた」わけではなく、“環境”が変わった結果なのです。
② 身体のコンプレックスや体調変化
【声】40代・同棲中カップル
「加齢とともに性欲が落ちてきた。でも、相手にどう伝えたらいいかわからなくて、避けるようになってしまった」
【声】20代・カップル歴2年
「太ったとか肌が荒れたとか、自分の体に自信が持てなくなって…相手に見せたくない気持ちが強くなった」
体の変化は年齢とともに起きるもの。自分でも気にしていなくても、パートナーのちょっとした一言で自信を失ってしまうこともあります。
特に女性は、出産後にホルモンバランスが変わることで性欲が減退するケースが多く見られます。
こうした「自分の変化」を相手にどう伝えるか、または理解してもらえるかが大きなカギになります。
③ コミュニケーション不足
【声】30代・共働き夫婦
「“察してほしい”って思ってたけど、それってただの自己満足だった。ちゃんと話さなきゃって最近気づいた」
セックスは、単なる行為ではなく“感情のやりとり”。
でも、恥ずかしさや遠慮から、セックスに関する本音を話し合うことを避けてしまうカップルは少なくありません。
・もっと触れ合いたいけど言えない
・断られるのが怖い
・傷つけたくなくて我慢している
こうした“心の声”が重なって、結果としてセックスが遠のいていくのです。
④ マンネリと飽き
【声】20代後半・交際5年目のカップル
「好きだけど…正直、いつも同じ流れだと気持ちが乗らなくなる。言いづらいけど、新鮮さって大事だと思う」
“慣れ”は安心を生みますが、同時に“刺激”を奪うこともあります。
性的な関係も「変化」がないと、いつしか義務的になり、「しなくてもいいか」という空気が漂ってきます。
ここで大事なのは、“飽きた=終わり”ではなく、“刺激を求めてもいい”という前向きな視点です。
例えば、旅行に行ってみる、新しい下着を試す、会話の中で少しだけセクシャルな話を入れてみるなど、ちょっとした工夫で空気が変わることもあります。
セックスレスを乗り越えるためのヒント
「セックスがないからダメな関係」とは限りません。
でも、「本当は触れ合いたいのに、できない」という気持ちを抱えたままでは、心の距離はじわじわと開いてしまいます。
そんな時は、こんなアクションが役に立ちます。
■ 小さなスキンシップから始める
いきなり「したい」と言うのはハードルが高くても、手をつなぐ、肩を揉む、ハグをするなど、さりげないスキンシップから距離を縮めていくのは効果的です。
スキンシップが“照れ”ではなく“安心”に変わってきたら、自然と気持ちも向かっていくことがあります。
■ セックスについて話す時間を持つ
これは多くの人が苦手に感じることですが、“相手と向き合う”という意味ではとても大切なステップです。
・どうしてセックスが減ったのか
・不安や不満をどう感じているのか
・したいと思っているか、いないのか
言葉にすることで、初めて気づくこともあります。
「このままでいいのか」とモヤモヤしているなら、思い切って話してみるのも一つの勇気です。
■ 無理に“元に戻そう”としない
セックスレス=関係の崩壊、というわけではありません。
お互いが納得しているなら、新しい関係性として育てていくのも選択肢の一つです。
・手をつないで映画を見る時間を増やす
・一緒にお風呂に入る
・セックス以外の愛情表現を見つける
“性”にこだわらず、“愛情”をどう伝えていくかを考えることが大切です。
まとめ:大事なのは「話す」こと、そして「諦めない」こと
セックスレスには、理由が必ずあります。
・忙しさに追われた日常
・心や体の変化
・言えなかった本音
・すれ違った価値観
どれも「一人だけのせい」ではなく、「二人の関係の中で起きていること」です。
だからこそ、「二人で」向き合うことが、解決への第一歩。
セックスの有無にとらわれすぎず、「どうしたらもっと幸せに過ごせるか」を考えることが、パートナーシップを深めるカギになるのです。
諦めなくていい。
恥ずかしがらなくていい。
愛し方は、もっと自由で、もっと優しくていい。
あなたの“本音”が、二人の関係を変えるきっかけになるかもしれません。