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「私たちもそう?」意外に多いセックスレスの実態とは

@a28162816

「最近、夜の営みが減った気がする」「うちは普通なのかな?」
そんな不安を抱えるカップルは、実はあなただけではありません。

日本では“セックスレス”という言葉が広く知られるようになって久しく、多くのメディアや専門家がその問題に言及しています。しかし、いざ自分たちの関係に置き換えて考えると、「うちは深刻なのか、それともよくあることなのか?」と判断がつかない人も多いでしょう。

この記事では、セックスレスの定義からその実態、原因、男女間の温度差、精神的・身体的影響、そしてどう向き合えばいいのかまで、多角的な視点から掘り下げていきます。


セックスレスとは? その定義と背景

日本性科学会の定義によれば、「1ヶ月以上性交渉がない状態が継続し、かつ今後もその予定がないこと」を“セックスレス”と呼びます。つまり、「たまたま今月はなかった」程度ではセックスレスとは言いませんが、継続的に性的関係が途絶えている場合にはこの定義に当てはまるとされます。

なお、性的満足度は人それぞれであり、週に何回あれば「正常」といった基準があるわけではありません。しかし、どちらか一方が不満を感じている場合、それはすでに問題の兆候と言えるかもしれません。


データが示す日本のセックスレス事情

日本家族計画協会が行った調査(2022年度)によると、18〜49歳の既婚男女のうち、実に**約47%**がセックスレスの状態にあると回答しました。この数字は過去数年ほとんど変わっておらず、むしろ若年層にも広がりを見せています。

セックスレスの理由として多かった回答は以下の通りです:

  • 「仕事が忙しくて体力がない」(男女ともに多数)
  • 「出産・育児で性的関心が薄れた」(特に女性に多い)
  • 「相手に魅力を感じなくなった」
  • 「面倒くさい」
  • 「セックスそのものへの関心が薄れた」

驚くべきことに、「性欲がない」と答えた人よりも、「性欲はあるが相手としたくない」と答えた人の方が多いという結果も出ています。


セックスレスが与える影響とは?

1. 心理的な距離感の増加

性的な接触は、単に肉体的な満足を得るだけでなく、互いの存在を確認し合う大切なコミュニケーションでもあります。セックスがない期間が続くことで、カップルの間に無言の距離が生まれ、それがやがて心理的な溝につながることもあります。

2. 浮気や離婚のリスク

日本では「性的不満」が原因で離婚に至るケースは意外に多く、家庭裁判所の調停でも「セックスレス」が争点となることが増えています。性的な不満が蓄積すると、他者に関心が向くリスクも否定できません。

3. 自己肯定感の低下

パートナーから性的に求められない状態が続くと、「私は魅力がないのかも」「愛されていないのでは?」と感じてしまい、自己肯定感が低下することがあります。これは特に女性に多く見られる傾向です。


男女で違う? セックスレスの認識と感じ方

セックスレスに対する感じ方には、男女で一定の傾向があります。

男性の場合

  • セックス=愛情の証と捉える傾向が強く、拒否されると「愛されていない」と感じることが多い
  • 性的欲求が比較的安定して高く、関係が長くなっても持続しやすい
  • セックスがないことを「重大な問題」としてとらえる人が多い

女性の場合

  • セックスよりも日常的な会話やスキンシップを重視する傾向がある
  • 出産や育児を機に性欲が大きく変化することがある
  • 精神的なつながりが希薄だと、セックスへの意欲が減退する

このような違いから、女性側は「問題視していない」のに対し、男性側が強い不満を持っているという“温度差”が生まれるケースも多いのです。


セックスレスの背景にあるものとは?

1. 出産・育児

出産直後はホルモンバランスの変化により性欲が減退するのが自然な現象です。加えて、夜泣きや育児ストレスで身体的・精神的に疲弊している中、セックスどころではないという人も少なくありません。

2. 加齢や体調の変化

年齢を重ねるにつれ、男性は勃起力の低下、女性は更年期による乾燥感や性欲の低下など、身体的な変化が現れます。これによりセックスそのものにハードルを感じるようになることもあります。

3. 心理的ストレスや人間関係の問題

仕事のストレス、夫婦間の小さな衝突、義実家との関係など、日常的なストレスがセックスレスを引き起こす要因となることがあります。


セックスレスから脱するには? 解決の糸口

1. まずは「話すこと」から始める

セックスについての会話は、恥ずかしさや気まずさから避けられがちですが、お互いの感じていることや期待を素直に言葉にすることが第一歩です。避けている理由や、セックスに対する本音をお互いに聞く時間を作りましょう。

2. スキンシップの習慣を取り戻す

キスやハグ、手をつなぐといった日常のスキンシップを意識的に増やすことで、肉体的な距離が縮まり、再び性の関係を育む土台ができます。

3. 専門家に相談する

カウンセリングや性教育を行うクリニック、セラピストなど、第三者を介することで冷静に状況を整理し、解決策を探ることができます。特に性に関する悩みは一人で抱え込まず、外部の知見を活用するのが有効です。

4. 無理に“元に戻す”ことを目指さない

若い頃の頻度や情熱をそのまま再現しようとするのではなく、「今の二人に合ったペース」「今だからできる関係性」を探ることが大切です。年齢や環境の変化に応じた愛情表現を模索していきましょう。


「セックス=愛」の時代から、「多様な愛」へ

セックスは愛情の表現の一形態にすぎません。夫婦やパートナーシップのあり方も、時代とともに変化しています。だからこそ、セックスレスを「良い・悪い」で判断するのではなく、「二人にとって心地よい関係とは何か」を考える視点が求められています。

セックスがなくてもお互いが満足しているのであれば、それはそれで立派なパートナーシップです。一方で、どちらか一方でも不満を感じているのなら、それは真剣に向き合うべき課題です。


最後に:恥じず、焦らず、向き合うことから

セックスレスは決して特別な問題ではなく、多くのカップルが直面する身近なテーマです。大切なのは、「うちはどうしたいのか?」を素直に考え、語り合い、少しずつでも歩み寄る姿勢です。

誰もが幸せな関係を築くために、必要なのは完璧さではなく、対話と理解、そして思いやりです。

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