睡眠改善からはじめるセックスレス脱出術――「眠れていない」が、ふたりの距離を遠ざけているかも?――
こんにちは。
「最近、パートナーとのスキンシップが減ったな……」
「最後にセックスしたの、いつだったっけ?」
そんな風に、ふとしたときに“セックスレス”という言葉が頭をよぎること、ありませんか?
実は日本は、世界でも有数のセックスレス大国と言われています。
厚生労働省や多くの調査機関のデータでも、20代~50代のカップルの半数以上が「セックスレス」であると答えています。
でも、ちょっと待ってください。
「もう気持ちが冷めたのかな」
「愛されてないのかも」
といった“気持ちの問題”にしてしまう前に、ひとつ見落とされがちな原因に目を向けてみましょう。
それが―― 睡眠 です。
セックスレスの「真犯人」が、実は睡眠不足?
セックスレスと聞いて、多くの人が思い浮かべる原因はこんな感じではないでしょうか?
- 忙しすぎて時間がない
- 育児や家事で疲れてそんな気にならない
- 加齢によって性欲が落ちた
- なんとなく気まずい雰囲気
どれも本当によくある理由です。でも、実はその“根っこ”に潜んでいるのが 「睡眠の質の低下」や「慢性的な睡眠不足」 なんです。
えっ、睡眠と性欲って関係あるの?
あります。しかも、想像以上に深く。
睡眠がしっかりとれていないと、心と体のバランスが崩れます。特に性欲やホルモンバランスには直撃。以下のような影響があることがわかっています。
- テストステロン(性欲ややる気に関係するホルモン)が減少する
- セロトニンやドーパミンといった“幸福ホルモン”が減る
- イライラしやすくなる
- 疲れが取れず、性的な関心が薄れる
つまり、眠れていない状態では、どれだけ愛情があっても「セックスしたい」と思える心と体の余裕が生まれにくいのです。
なぜ私たちは“ちゃんと”眠れていないのか?
忙しい現代人は、睡眠時間が削られがちです。
でも問題は「時間」だけじゃなく、「質」にもあります。
たとえば……
- 寝る前までスマホを見ている
- 寝つきが悪く、夜中に何度も目が覚める
- 夢ばかり見て熟睡した感じがない
- 朝起きても疲れがとれていない
こういった状態では、いくら7時間寝ても「眠ったつもり」になっているだけ。ホルモンや脳の回復が不十分で、性欲にもやる気にもつながりません。
だからこそ「睡眠改善」から始めよう
セックスレスを解消したいと思ったとき、「どう誘えばいいか」「どう距離を縮めるか」など、コミュニケーションの工夫も大切です。
でもそれ以前に、ふたりが“気持ちよく眠れているか”を見直すことが、ものすごく重要な第一歩なんです。
では、具体的にどうすればいいのか?
ここからは、すぐに試せる睡眠改善のコツを紹介していきます。
今日からできる!睡眠改善5つのステップ
1. 夜のスマホは30分前にオフ!
ブルーライトは脳を「昼」と勘違いさせ、眠気を遠ざけます。
夜寝る前は、できればスマホもテレビも見ないようにしましょう。
おすすめは、寝る30分前から照明も少し暗めにして、**「おやすみの準備モード」**に入ること。
ふたりでハーブティーを飲んだり、軽く会話するのもいいですね。
2. お風呂はぬるめ、寝る90分前がベスト
熱すぎるお風呂は逆に目が覚めてしまうので、40度前後が理想的。
寝る1〜2時間前に入ることで、体温が自然に下がり、眠りに入りやすくなります。
ふたりで半身浴をしながらおしゃべりするのも、リラックス&親密度アップ!
3. 「一緒に寝る」ことで安心感が増す
パートナーと同じタイミングで布団に入ること、していますか?
別々の生活リズムになっていると、気持ちもすれ違いやすくなります。
一緒に寝室に入って、「おやすみ」をちゃんと言い合うだけでも、ふたりの距離は変わってきますよ。
4. 朝日を浴びて体内時計をリセット
質の良い睡眠は「朝の過ごし方」から。
起きたらまずカーテンを開けて、太陽の光を浴びましょう。
体内時計がリセットされ、夜に自然と眠気が訪れるようになります。ホルモンバランスも整って、性欲にも好影響が。
5. 眠る前に、ふたりで“ちょっとスキンシップ”
必ずしもセックスでなくてもOK。
手をつなぐ、ハグする、少し体を寄せ合って寝る――そんな小さな触れ合いが、オキシトシンという“愛情ホルモン”を分泌させます。
オキシトシンには安心感を高める働きがあり、心地よい眠りにもつながります。
「眠れるようになったら、愛し合えるようになった」体験談
▶夫婦ともに多忙だった40代夫婦(会社員・子どもあり)
お互い帰宅時間も違うし、いつの間にかセックスのことを話すのも気まずくなっていました。
でもあるとき、妻が「最近眠れない」と言い出して。
睡眠改善のために夜のスマホをやめて、寝る前に一緒にお茶を飲んでいたら、自然と会話も増えて……久しぶりに“ちゃんと手をつなぎたい”と思ったんです。
睡眠の話が、まさかこんな風にふたりの関係まで変えるとは思いませんでした。
まとめ:セックスレスの解決は、「夜の質」から始まる
性の問題って、とかく「テクニック」や「誘い方」「心理戦」のように語られがちです。
でも、体と心の土台が整っていないと、そもそも“したい”と思えない。それが現実です。
セックスレスを「なんとなく愛が冷めたせい」と片付けてしまう前に、まずはお互いがしっかり眠れているかどうか、話し合ってみてください。
夜の質が変わると、ふたりの関係も、自然に変わってきます。
そして何より、「眠る」という行為は、毎日繰り返すもの。
その時間を“ふたりの大事な時間”に変えることこそが、セックスレス脱出の第一歩なんです。