「夫婦の時間ゼロ」でもセックスレスを避ける工夫
「気づけば、もう半年も二人きりで出かけてないかも」
そんな言葉をぽつりとこぼしたのは、3歳と5歳の子を育てながらフルタイムで働くママ友でした。 夫婦の時間なんて、ほとんどない。会話も「明日の保育園の持ち物」「ご飯食べた?」「ゴミ出してくれる?」くらい。そんな日々が積み重なっていくと、気づけば心も体もすれ違ってしまうことがあります。
それが「セックスレス」です。
でも、「もう無理」と諦める前に。夫婦の時間がゼロに近くても、ちょっとした工夫でセックスレスを避ける方法があります。
この記事では、子育て中や共働きで忙しい夫婦でも実践できる、心と体のつながりを保つためのヒントをご紹介します。
そもそも、なぜセックスレスになるの?
セックスレスには、いくつかの要因があります。
1. 物理的な時間の不足
仕事、育児、家事。どれも大切で、全部をこなすだけで1日が終わってしまうという人も多いでしょう。夜、ベッドに入る頃にはヘトヘトで、「そういう気分じゃない」どころか、話す元気すらないことも。
2. 精神的な余裕の欠如
忙しさだけでなく、ストレスや心の疲れも大きな要因です。自分自身に余裕がないと、相手に優しく接することも難しくなります。
3. コミュニケーション不足
「言わなくても分かるでしょ」という思い込み。これが、すれ違いの始まりです。日々の忙しさの中で、夫婦の会話が事務的な連絡事項ばかりになると、心の距離も自然と開いてしまいます。
夫婦の時間がゼロでもできる、セックスレスを避ける工夫
1. スキンシップの「習慣化」
セックスそのものにこだわるのではなく、まずは「触れ合い」のハードルを下げることから始めましょう。
・朝の「いってらっしゃい」に軽いキスをする ・夜の「おかえり」にハグをする ・ソファで一緒に座るときに、手をつなぐ
これらはほんの小さなことですが、毎日続けると「体でのつながり」を自然に思い出させてくれます。
2. 会話の「質」を上げる
時間がないなら、せめて会話の内容にこだわりましょう。
・「今日はどんな一日だった?」 ・「最近ハマってることある?」 ・「疲れてるみたいだけど、大丈夫?」
たった5分でも、相手を気遣う言葉をかけることで、心のつながりが深まります。LINEやメモでもOKです。大切なのは「関心を持ち続けること」です。
3. 小さな「二人時間」をつくる
一晩中一緒に過ごすことが無理でも、5分でも10分でも、「夫婦だけの時間」を意識的に確保してみましょう。
・子どもが寝た後に一緒にお茶を飲む ・朝の5分を一緒に過ごすために、少しだけ早起きする ・週に1回、仕事の帰りに待ち合わせしてコーヒーを飲む
これだけで、相手の存在を「異性」として意識するきっかけになります。
4. 「したい気持ち」を正直に伝える
日本では特に、セックスに関する話題はタブー視されがちですが、「したい」「触れたい」と思っている気持ちは、ちゃんと言葉で伝えることが大切です。
・「最近さみしいなって感じるんだ」 ・「もっと触れ合いたいと思ってるよ」 ・「あなたのこと、大事に思ってるよ」
恥ずかしさを乗り越えて、こうした言葉をかけることが、関係の修復の第一歩になります。
それでも難しいときは?
もちろん、どんなに頑張っても気持ちやタイミングが合わない時期もあります。そんなときは、無理に何かをしようとするのではなく、少し立ち止まってみてもいいのです。
大切なのは、「自分が相手を大切に思っていることを伝えること」。
「セックス」だけが夫婦のつながりではありません。でも、それを通じて感じられる安心感や愛情は、確かに存在します。だからこそ、日々の中でその土台を整えていく工夫が必要なのです。
まとめ:心の距離を埋める小さな工夫
「夫婦の時間がゼロ」でも、セックスレスを避けるためにできることは、実はたくさんあります。
- スキンシップを習慣にする
- 質の高い会話を意識する
- 小さな二人時間をつくる
- 正直な気持ちを伝える
完璧じゃなくていいのです。
ほんの少しの工夫で、お互いの心が近づき、体の距離も自然と縮まるかもしれません。家族の一員としての「パパ」「ママ」ではなく、「男」と「女」としての自分たちを、忘れないようにしたいですね。
忙しい日々の中でも、ほんの少しだけ勇気を出してみてください。その一歩が、二人の関係を変える大きなきっかけになるかもしれません。