「セックスレス」ってそもそもどんな状態?簡単に知ろう!
「最近、パートナーとのスキンシップが減ってきたな…」
「友達が“セックスレス”って言ってたけど、どういう意味なんだろう?」
恋人や夫婦関係においてよく耳にする「セックスレス」という言葉。でも、正確にどういう状態を指すのか、どんな問題があるのかをしっかり理解している人は意外と少ないかもしれません。この記事では、「セックスレスとは何か?」という基本から、その背景や影響、解消のヒントまで、やさしく解説します。
セックスレスとは?
まず、「セックスレス」という言葉の意味から確認しましょう。
日本性科学会による定義では、
「1ヶ月以上性交渉がない状態で、今後もその見込みがないと感じていること」
が「セックスレス」に該当します。
ただし、これはあくまで「性交渉がないこと」に注目した定義です。人によっては、「キスやハグなどのスキンシップすらない」と感じる場合にも、心の中では「セックスレス」ととらえていることもあります。
つまり、単に「性行為がない」ことだけではなく、「親密さや愛情を感じられない状態」としてセックスレスをとらえる人も多いということです。
どうしてセックスレスになるの?
セックスレスになる原因は、実にさまざま。主な理由をいくつか見てみましょう。
1. 忙しさ・疲労
仕事や育児で忙しく、身体的にも精神的にも疲れていると、性欲が減退するのは自然なことです。日々の生活に追われる中で、お互いの時間が取れず、気づけばスキンシップが減っていた…というケースも多くあります。
2. 心のすれ違い
ちょっとしたケンカや価値観の違いが積み重なり、気持ちの距離ができると、「触れたい」「触れられたい」という感情にもブレーキがかかってしまいます。愛情はあるのに、素直に表現できなくなることで、セックスレスになることも。
3. 出産・育児
出産をきっかけに、体調の変化やホルモンバランスの崩れ、赤ちゃん中心の生活になることで、性に対する関心が一時的に薄れることがあります。また、母親としての役割に集中するあまり、女性側が性的な接触を避けるようになることも。
4. 加齢による性欲の変化
年齢とともに、性欲や身体の反応が変わってくることは誰にでもあります。とくに男性では勃起力の低下、女性では膣の乾燥など、身体的な変化が原因でセックスがしづらくなる場合も。
5. 性的嗜好や欲求の不一致
性に対する好みや頻度の希望が食い違うと、どちらか一方が我慢することになり、やがてセックス自体が面倒・ストレスと感じてしまうこともあります。
セックスレスがもたらす影響とは?
セックスレスは、必ずしも「悪いこと」とは限りません。お互いが納得していて、愛情や信頼が保たれているなら、問題はないとも言えます。
しかし、一方が「もっとふれあいたい」と思っているのに、もう一方が拒否し続けている場合は、次のような悪影響をもたらすことがあります。
・浮気や不倫のきっかけに
性的欲求が満たされないことで、外に目を向けてしまう人も少なくありません。
・夫婦関係の悪化
「なぜ拒否されるのか?」「自分は魅力がないのでは?」といった不満や不安が蓄積されることで、心の距離が広がっていくことも。
・自己肯定感の低下
「愛されていないのかも」と感じることで、自信を失ってしまうケースもあります。
セックスレスの解消方法はある?
セックスレスを「何とかしたい」と感じたときに、できることはたくさんあります。いくつかのステップを紹介します。
1. コミュニケーションをとる
まずは「話すこと」が何よりも大切です。セックスについて話すのは恥ずかしいかもしれませんが、お互いの気持ちや希望を伝え合うことが、改善への第一歩です。
2. スキンシップから始めてみる
無理に性行為を再開しようとせず、手をつなぐ・ハグする・キスをするなど、日常の中で小さなスキンシップを意識してみましょう。そうした行動が、心の距離を縮め、自然と性的関係にもつながっていくことがあります。
3. 生活環境の見直し
忙しすぎる毎日を見直し、2人の時間を作る工夫も重要です。一緒に過ごす時間が増えることで、関係が再び深まることもあります。
4. 専門家に相談する
カウンセラーや性の専門家に相談するのも有効です。第三者の視点を入れることで、新しい気づきが得られるかもしれません。
まとめ:セックスレスは恥ずかしいことではない
「セックスレス」という言葉には、ついネガティブなイメージを持ってしまうかもしれません。でも、それは多くのカップルが抱える、ごく自然な問題でもあります。
大切なのは、お互いの気持ちに寄り添い、向き合うこと。そして、「どうしていきたいか?」を話し合う勇気を持つことです。
「セックスがなくても幸せ」な関係もあれば、「もっとふれあいたい」という願いがある関係もあります。どちらが正しいということはありません。あなた自身の気持ち、そしてパートナーの気持ちを大切にすることが、よりよい関係を築く鍵になります。
この記事が、「セックスレス」について考えるきっかけになれば嬉しいです。